新しい年が始まりました。今年もよろしくお願いいたします。
ただ、今年は、能登半島地震や羽田空港での日航機衝突事故、さらには大きな火災も各地で頻発し、痛ましい年明けとなってしまいました。亡くなられた皆様のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災された皆様に一日も早く普通の生活が戻ることを願ってやみません。
さて、共学化問題は、昨年末に同窓会各支部からのご意見が集まってきました。各支部の皆様、ご協力ありがとうございました。皆様の春高を思う熱い思いや、将来を見通した示唆に富む提案など、大変素晴らしい回答をたくさんいただきました。現在、皆様のご意見を参考にしながら県教育長への意見書のたたき台を作成しています。
また、1月6日には、上原校長先生、相澤PTA会長さん、高水後援会長さんと、事務局も交えて同窓会室で意見交換を行いました。その結果、
(1) PTAとして生徒保護者にアンケート調査を実施する
(2) その結果と同窓会支部意見を集約して県教育長への意見書をまとめる
(3) 県教育委員会とのヒアリングは同窓会、PTA、後援会の「オール春高」で臨む、ということになりました。
共学化問題については、約20年前に同様の議論の中で十分に検討がなされ、現在の形が維持されてきました。ただ、当時と少し異なるのは、ダイバシティやジェンダー平等への強い意識が社会に定着しつつあり、さらに一層進めていくことが求められているという時代背景です。支部からの意見の中にも「(共学化の方向性は)やむを得ないが時間をかけてていねいに議論してほしい」というご意見もありました。
基本的には、男女共同参画を進めるという大きな枠組みからの今回の勧告に対して、私たち学校の関係者は「生徒ファースト」の立場を基本としなければならないと考えています。人生における将来の目標達成のための高校選択の多様性や選択の自由を保障することこそが「生徒ファースト」の立場から最も尊重すべきことは疑う余地がないことです。
このような根本的な立場の違いもあり、意見の対立やすれ違いがあることはやむを得ないと思いまが、ただ対立意見を述べるだけではなく、この問題の将来の方向性を考えるような発信ができないか、皆様のご意見も参考にさせていただきます。
共学化問題は、この後も継続的にお知らせしていきます。あらためてご意見がありましたら、お寄せください。
埼玉県立春日部高等学校同窓会会長 種村 隆久
*関連ページ: 種村隆久会長の挨拶(2022年7月公開)