3月14日、少し肌寒い晴天の下、春高第76回卒業式が行われました。
351人の3年生が、それぞれ次のステージに向けて笑顔で羽ばたいて行きました。
昨年に引き続きご案内をいただいたので、喜んで参加させていただきましたが、今年も素晴らしい卒業式でした。うれしく、そして頼もしいです。
午前10時。会場の体育館内はたくさんの保護者の皆さんがすでに着席されていて、そこに吹奏楽部の演奏に乗せて3年生が入場すると会場はピリッと緊張感に包まれます。
上原校長先生の式辞では、よそ者(第三者的視点を持つ)、若者(積極的に行動する)、バカ者(他にないアイデアを持つ)、が既存の社会を変える。春高生は社会のリーダーとして「Stay Hungry, Stay Foolish」の気概をもって正解のないこれからの社会を担っていってほしい、と励ましの言葉が伝えられました。
実は、上原校長先生は今月末に役職定年を迎えるため、これが春高最後の卒業式とのことです。大変お疲れ様でした。これからも春高を気にかけていただけたらありがたいです。
卒業生からのお礼のことばも秀逸。親しみを込めたユーモアたっぷりの恩師へのお礼のことばに会場は大笑い。少ししんみりさせて、最後は後輩たちに、春高時代に変なこと面白いことに挑戦して、春高を個性と自由で溢れさせてほしいと温かいメッセージを残してくれました。
式の最後は校歌斉唱。生徒たちが声の限り歌う姿はすがすがしく感動的ですらあります。これからもこの校歌は永遠に歌い継がれてほしいです。
もちろん番外編の「ちょっと待ったぁ~!」も笑わせ泣かせました。テレビ番組で有名になったあの応援指導部長が大いに湧かせた後「生徒諸君、みんな後ろを向いてほしい!」そこには親御さんたちの姿が。「俺らをここまで育ててくれたお父さんお母さんに18年間のありがとうを言おう!」泣かせますね。役者やのぅ。
3年間の春高生活はどうでしたか?きっとたくさんの思い出を作れたと思います。これからは、もっと広い社会で次の目標を自分の手で見つけ実現するためのステージです。がんばれ!心から応援します。
今年は、もう一つ。「春縁会(しゅんえんかい)」をご存じですか。昨年度のPTA役員有志の皆さんが春高を応援しようと作った組織です。卒業式を終えて体育館の外に出てきた保護者の皆さんや卒業生に、春高の思い出に、と同窓会グッズなどを販売する即席テントを設けてくれました。あっという間に大きな人だかりができて、名残惜しい春高生活の記念にグッズを手に取り買い求めてくれました。春縁会の皆さん、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
卒業式が終わると、いよいよ来月は新しい春高生を迎える入学式です。
季節が変わり、人も変わりますが、春高の歴史・伝統・文化はしっかりと引き継がれるはずです。
埼玉県立春日部高等学校同窓会会長 種村 隆久
*関連ページ: 種村隆久会長の挨拶(2022年7月公開)