春高ヨーロッパ倶楽部 マデイラの集い Jan. 2020

[ 寄稿者:春高ヨーロッパ倶楽部 加藤 晃 氏(高34回) ]

大西洋の真珠・マデイラ

大西洋の真珠・マデイラ

2020年がコロナの年となってしまいましたが、モスクワ在住の川村さん(44回)が、コロナ騒ぎの直前、2020年1月1日から、一週間の日程で家族とともにマデイラ島に来てくれました。ヨーロッパでは人気のマデイラ島ですが、ご存知ない方もいらっしゃるかも知れませんので、マデイラ島の紹介を兼ねて報告させていただきます。


ホテルからの眺望1

ホテルからの眺望1

マデイラ島はポルトガル領で、ヨーロッパでは大西洋の真珠と呼ばれ、常春の島として年中観光客の絶えない島です。地図で見ると、ヨーロッパと言うよりアフリカに近い事が分かると思います。ポルトガル本土からは約1,000km、モロッコからは約600kmの距離にある大西洋に浮かぶ小島です。カナリア諸島(スペイン領)から更に大西洋沖にあります。面積は、埼玉県でいうと、おおよそ東武野田線より南で京浜線より東の埼玉県内と同じくらいです。人口は20万人程度です。島を覆う照葉樹林は、世界的に非常に珍しく、氷河期以前の姿をそのままにとどめていることから、世界遺産に指定されています。この島は最後の氷河期の時も温かい場所だっという事になります。


ホテルからの眺望2

ホテルからの眺望2

常春の島と呼ばれるように首都フンシャルの年間最低気温が10℃を下回る事は珍しく、年間最高気温が30℃を超える事も稀です。そのため年間を通してヨーロッパからの観光客がマデイラ島を訪れます。今回はモスクワの凍てつく寒さを避け、暖かなマデイラで正月を過ごそうという川村さんの計画です。地図でお分かりのようにモスクワからはかなりの長旅だったと思います。


カボ・ジラン(ジラン岬)

1月2日、午前中からカボ・ジランに行ってきました。
カボ・ジランは標高580mの断崖絶壁に設置されたガラス張りの展望台です。ほぼほぼスカイツリーの高さと同じくらいです。福井県の東尋坊が25mですから、その高さが桁違いであることが分かると思います。ここからは大西洋が一望できるのは勿論ですが、ガラス張りの展望台は恐怖感をさらに高めます。往復は景色を眺めながらのドライブを楽しみました。


プライア・ファルモッサ(ファルモッサ海岸)

マデイラ島で一番大きなビーチです。1月とはいえ、ビキニ姿の方々もいらっしゃいました。ここではプレゴ・ノ・カコ(サツマイモのパンで豚の赤身のステーキを挟んで食べるマデイラの庶民料理)とポンシャ(マデイラ島の代表的カクテル)で最初の乾杯をしました。川村さんのご長男(れい君)は波打ち際で遊んだり、岩場に上ったりして大喜びでした。


川村さんご家族はその後の数日を、

  • レヴァダウォーク(島内に張り巡らされた水路に沿って歩くウォーキングで、マデイラの自然を満喫できます)
  • イルカウォッチング(当日はイルカだけでなくクジラも見えたそうです)
  • フンシャル市場(ヨーロッパ一カラフルな市場と言われ、トロピカルフルーツが豊富なだけでなく、マグロや黒太刀魚などのマデイラの魚を目の前でさばいてくれます)
  • トボガン(山から急こう配の公道をソリで滑り降りる人気のアクティヴィティです)

などを楽しみ、マデイラを満喫されたようです。


マデイラの集い最終日

オーシャンガーデンホテルからフンシャルの夜景

オーシャンガーデンホテルからフンシャルの夜景

1月7日、会場はフンシャルの夜景が一望できるオーシャンガーデンホテル内のレストラン モンターニャに設定しました。メニューはマデイラの代表的料理のひとつであるシュパターダです。下記写真の中央にぶら下がる大きな焼き鳥みたいなもので、牛肉と鶏肉をお腹いっぱいいただきました。モスクワでの生活やマデイラでの経験など話題は尽きず、楽しい時間はあっという間に流れ、今回初対面であるにもかかわらず、春高と言う縁が繋いだ出会いを大切に感じました。


コロナウイルスが爆発的に猛威を振るっているヨーロッパですが、収束した折には春高OBの方々と再会することを楽しみにしております。皆様のご健康をヨーロッパからお祈りしています。

雨上がりのフンシャルにかかる虹

雨上がりのフンシャルにかかる虹

最後に、川村さん宿泊のホテルから撮影したフンシャルにかかる虹の写真を見ていただき報告を終了いたします。尚、コロナ渦に紛れて報告が遅くなりましたことをお詫びいたします。