こんな大臣がもっといれば日本はまだ黄昏ない(東葛春高会)

[ 寄稿者:東葛春高会広報担当  蓮見 博之 氏(高24回) ]

恒例の記念撮影

恒例の記念撮影

第5回東葛春高会が開催されましたのでご報告いたします。東葛春高会も区切りの第5回を迎え、今回は地元流山の斎藤農林水産大臣に講演をお願いしました。

冒頭、斎藤大臣は、安倍首相には失言に注意するように、特に例え話に注意するように釘を刺されましたと笑わせながらも、参加者も30人ちょっと、報道陣もいない、身元もしっかりした?春高OBが聴衆とのこともあり、TPPと日本の農業について熱く語っていただきました。

東大卒業後、通産省に入省した時には、日本経済の奇跡の復興を担った優秀な先輩方がいて自分も教えを受けた話等、城山三郎の官僚たちの夏を彷彿とさせる出だしから、通産省からハーバード大学院に留学し、その2年目には勉強は卒業できる程度にとどめ時間があればワシントンDCに出かけ人脈を作ったご自分の経歴から説き起こし、帰国後は全く留学とは関係ない部署に配属となり、日米貿易摩擦の時にやっと出番が回ってきて、とんでもないアメリカの法律スーパー301条に苦しめられながらも粘り強く交渉し、決して妥協せず日本の主張を通した話と息もつかせず皆聞き入りました。

斎藤大臣熱く語る

斎藤大臣熱く語る

世界は、日本の目指す自由貿易から、アメリカのトランプ政権に代表される自国の利益を追求する方向へと舵を切りつつありますが、まだ、EUと日本は何とか踏みとどまっている。アメリカ抜きでもEUとTPPとインド+オーストラリア+日中韓の重層構造でアメリカを取り囲みアメリカを自由貿易でないと不利になると諦めさせることが大事。

また、日本の農業は、人口の激減により口が減るという大問題に直面しているが、世界から求められている日本食を支える農業ほど伸び代がある産業はないと思っている。実際に、販売の手法には、香港でおにぎりを販売するたった2人の日本人が、現地の従業員を雇用し店舗をどんどん拡充している企業家が出てきている。将来的には日本全体で現在1万トンの輸出米を一挙に6,000トン増やそうという構想を持っておりでこれからは農業といえども経営感覚をしっかりと持つことが大事、農林水産省は交渉下手なので、机をたたいて帰ってきてもよいと陣頭指揮を執った話等々、時にはオフレコの話も交えてあっという間に時間が経ちました。

質問に答える大臣

この後は、皇太子さまと全国育樹祭で香川県ですと時間のない中、質疑応答も丁寧に行っていただき、「一連の農政改革」「WTO・EPA・FTAとは」「TPP協定について」の資料も提供していただき大成功の講演会でした。


[ 第二部 ]

春高の近況をお話しいただく日向会長

第二部は、菊田東葛春高会会長の挨拶で始まり、日向同窓会会長より祝辞をいただきと春高の近況の報告をいただいた後、一同で乾杯し、和気あいあいと進行しました。



最後に、恒例の校歌斉唱で盛り上がり、またの再会を誓ってお開きとなりました。

次回は、春の「我孫子~手賀沼~健康ウォーキング」ですが、日程が決まりましたらまたご案内いたしますので、楽しみにお待ちください。

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