[ 寄稿者:山森 一幸(高27回) ]
10月18日(土)、快晴そして無風という絶好のコンディションの中、第四回春高ウォーク「渡良瀬遊水地の散策」が開催されました。
渡良瀬遊水地は、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県の4県の県境にまたがる日本最大級の遊水地であり、また先日埼玉県で初めてラムサール条約の湿地に登録されたことでも有名です。
植物や鳥類などの自然環境に恵まれ、関東地方の治水事業・利水事業においても極めて重要なこの渡良瀬遊水地が今回の春高ウォークの舞台です。
参加人数は総勢86名。これらが4班(A1班・A2班・B1班・B2班)に別れ、主催支部である北川辺春高会のスムーズな誘導の元、マイクロバス2台での移動も含んだ綿密な計画のおかげで、参加者全員が存分に春高ウォークを楽しみました。
受付と開会セレモニー
昼過ぎに東武日光線の柳生駅に集合、今井宏同窓会会長(高12回)と磯文雄北川辺春高会支部長(高10回)のお二人にご挨拶をいただいた後、戸井田哲事務局長(高16回)に行程や諸注意等を説明いただきました。
ウォーキングスタート
1 – 三県境
まずはA班が柳生駅からウォーキングをスタート(と同時に、B班はマイクロバスで別ルートへ、以下はすべてA班の行程です)。最初に向かった場所は《三県境》、ここは埼玉県・群馬県・栃木県の三つの県の県境です。日本に三県境は40ヶ所以上ありますが、平地にある三県境は大変に珍しく貴重です。
2 – 北川辺スポーツ遊学館
三県境から5分ほど歩いて北川辺スポーツ遊学館に着きました。この遊学館は「道の駅 きたかわべ」の一角にあり、3階の展望台からは谷中湖が一望できます。雲一つない本当に素晴らしい秋晴れでした。ところで、「道の駅」というネーミングの発案者は誰だかご存知ですか。実は、我らが今井宏同窓会会長が名付け親なのです。この場所でご本人からお聞きしました。
3 – 谷中湖 中の島
北川辺スポーツ館を後にして、いよいよ渡良瀬遊水地に入ります。まずは谷中湖。谷中湖は渡良瀬遊水地の利水部分を受け持つ人造湖です。湖の周りはマラソンやサイクリング等のコースとしてもとても人気があります。湖の中央には「中の島」と呼ばれる部分があり、ここで野鳥観察台などの施設を見学しました。
4 – 学習センター
中の島から学習センターまでは結構な距離のため、途中で少し休憩を取りました。市街地と異なり、何処でも腰を下ろして休憩できるのが自然の中での散策の良さでもあります。学習センターではビデオ視聴と栃木県の職員の方のレクチャーがあり、渡良瀬遊水地の基礎知識を得ることができました。
5 – 旧谷中村史跡保全ゾーン
渡良瀬遊水地散策の佳境と言えるのがここ旧谷中村史跡保全ゾーンです。役場跡では渡良瀬遊水地友の会会長の古澤満明さん(高4回)の説明を、遊水地の生息植物については加須市文化財保護審議委員の渡辺研二さん(高15回)の説明を、そして延命院跡や共同墓地跡では同じく加須市文化財保護審議委員の渡辺章さん(高21回)の説明を頂戴し、参加者一同大いに渡良瀬遊水地についての理解を深めました。
6 – 鷹見台からの眺望
4時間近くの春高ウォークもいよいよ終了です。一行はマイクロバスで鷹見台という場所に来ました。ここ鷹見台からは、3,300ヘクタール(山手線の下半分と同じ面積)にも及ぶ渡良瀬遊水地の広大さが実感できます。夕陽の美しさも格別で、多くのカメラマンがレンズを向けていました。一行はここからマイクロバスで懇親会場へ移動しました。
懇親会
懇親会の会場は地元の割烹「かたやま」。ウォーキングでの程よい疲れを、気のおけない仲間である同窓生と癒す懇親会もまた、今日という日の至福の時間です。そして最後に、同窓会恒例イベント「春高ウォーク」のバトンが、来年開催予定の横浜春高会の4名の皆さんにしっかりと渡されました。