第58回春高祭のオープニングセレモニーに片桐仁さん(高44回)が登場

[ 寄稿者:山森 一幸(高27回)]

001_DSCN35066月6日(金)、第58回春高祭のオープニングセレモニーとして、高44回の片桐仁さん(俳優、コメディアン、彫刻家、ラーメンズ、etc.)の講演会が開催され、全学年の生徒の他、200人以上の保護者が春高体育館に集まりました。 春高祭委員長、そして工藤校長先生のご挨拶の後、片桐さんが颯爽と登場しました。迷彩柄の斬新なジャケット姿です。


002_DSCN3513片桐さんは、ブレイクするきっかけとなったNHK「お笑い爆笑オンエアバトル〈ラーメンズ〉」での動画クリップを映しながら簡単な自己紹介をされました。


003_DSCN3513引き続き、中学生時代からの自分のヒストリーを話されました。宮代出身の片桐さんは中学生の頃から自分の顔にコンプレックスがあったとのことです。


004_DSCN3513これが春高時代の写真です。修学旅行でのワンカットですが、明らかに変な顔ですよねと、ここでも自分の顔のことを語ってました。《自分の原点はこの変な顔である》とまでおっしゃいました。


005_DSCN3513これが大学(多摩美大)時代の写真。多摩美大は女子の割合がとても多いのに、この顔のせいで全くモテなかったと、また顔のお話。


006_DSCN3513 多摩美大に入学したのはいいのですが、絵も上手くなく、版画展で自分だけが一枚も売れない。ところが、同級生の小林賢太郎さんと組んで漫才を学校でやったらスゴい大受け。なので芸人を目指すことになったとのことです。


007_DSCN3513多摩美大卒業後にあのラーメンズを結成し、プロ芸人になったのですが、大学であれほどウケていたのにプロになった途端にウケなくなってしばらく苦労されたそうです。


008_DSCN3513しかし、この頃から、以前から持ち続けていた顔のコンプレックスに変化が。プロ芸人として仕事をするにしたがってむしろ、「いい顔しているね」、「実に個性的な顔だね」と肯定的に言われることが多くなり、自信を持てるようになったとのことです。そして話はいよいよ佳境に入ってきました。以下が片桐さんが語られた主な内容です。


[ 春高生へのアドバイス ]

 どんな些細なことでもいいので自信を持て
「私も今まで、勉強が出来ない、絵が上手く描けない、お笑いもウケない、などのコンプレックスや劣等感に苛まれてきました。でもそんな時こそどんな小さな事でもいいので、自分の出来ることに自信を持ちましょう。そして自分を一歩後ろから見て、自分が常に《◯◯プレイ》を楽しんでいる主役のように捉えましょう。」


[ 春高生へのアドバイス ]

 仕事は上下ではない、水平に無限に広がっているのだ
「皆さんは、仕事とは低いレベルの仕事から高いレベルの仕事というように、下から上へ積み上がっているように思われているかもしれませんが、いや、そうじゃない。仕事とは水平に無限に広がっているのだから、自分でどんどんと広げていけばいいのですよ。」


[ 春高生へのアドバイス ]

 負けたくはない、しかし負けを楽しもう
「誰だって負けたくはない。しかし、勝負とは上下ではないのです。なので負けたからといって下だということではないのですよ。何度でも言いますが、世界は自分で広げていけばいいのです。その意味で負けも楽しんでいかなきゃいけないのです。」


[ 春高生へのアドバイス ]

 死を忘れるな
「自分が死ぬことを忘れるなということです。もし自分が明日死んでしまうなら今日は何をすべきなのか、そういったことを常に頭に置いて生きていかねばなりません。」


011_DSCN3513片桐さんの熱いトークが終わり、質問タイムに移りました。楽しい質問がいくつも出ましたが、片桐さんは時に真面目に、時に可笑しく返答され、場内はとてもリラックスした雰囲気に包まれました。


012_DSCN3513講演会の最後を飾るのは応援指導部リードのもとでの校歌斉唱です。片桐さんも、昨年の同期会へ出席した甲斐あってか、校歌の歌詞も間違わずに歌えたそうです。校歌斉唱後、片桐さんへのお礼の品が贈呈され、春高祭のオープニングセレモニーはお開きとなりました。