▼夏の高校野球県大会2回戦(7月12日、岩槻川通球場)
春日部 001 030 002 6
妻 沼 000 000 000 0
安打 春=9 妻=0
三振 春=11 妻=9
四死球 春=3 妻=1
盗塁 春=2 妻=0
<戦評・中村行生>
県内屈指の好投手・武藤に、春高打線がどう立ち向かうか注目されれる一戦だった。春の地区予選で、7回コールドながら18三振を奪って関係者の間で話題になっただけに、この日も、アウトロウに130キロ台後半の直球と大きく曲がるスライダーでカウントを稼ぎ、最後はインハイのボールで三振に打ち取るピッチングを展開。特に、ランナーを背負った時の投球は、圧巻。春高のクリーンアップも三振に倒れ、3回の相手捕手の暴投で1点取ったもの、チャンスに三振に倒れる場面が多く、スタンドからため息が漏れる。
だが、5回表、1死1、2塁で4番に送らせてチャンスを作り、5番2年生の松坂が左翼を越す2ベースで2点を追加し、7番森谷のタイムリーで4点目。炎天下、学ランで指揮する応援指導部の「春高健児」の歌声が一塁側スタンドを揺るがした。
一方、春高の先発・橋本は、コーナーを低めにつく投球で、死球ひとつ、自軍のエラーひとつと、ノーヒットノーランを記録するという堂々のピッチングを披露した。
なお、3回戦は、松山高・羽生一高の勝者と15日大宮市営球場第一試合(9:00)で対戦する。熱いご声援を心からお願いします。(なお、記録は非公式です)