第9回 N響によるセンテニアル定期演奏会開催

令和7年(2025年)10月26日(日)午後3時から、「NHK交響楽団の精鋭メンバーとピアニスト角野未来が多彩な響きをお届けします」と銘うって、第9回センテニアル定期演奏会が開催されました。

今回で9回目を迎える春日部高校センテニアル定期演奏会、今年はNHK交響楽団の中でも女性メンバーだけで結成された弦楽四重奏団が初めての登場となりました。共演には人気急上昇中の若手ピアニストでフランス・リヨン在住の角野未来さんが加わり、4人の弦楽器奏者とピアニスト角野未来さんによる、全員女性演奏家による華やかで多彩なピアノ5重奏が繰り広げられました。会場には、観衆約300人の方が来場いただきました。

演奏家は次の方々でした。

  • ピアノ 角野未来(Mirai Sumino)さん
  • ヴァイオリン 宇根京子(Kyoko Une)さん
  • ヴァイオリン 田中晶子(Akiko Tanaka)さん
  • ヴィオラ 栗林衣李(Eri Kuribayashi)さん
  • チェロ 渡邊方子(Masako Watanabe)さん


演奏曲は、弦楽4重奏による➀「モーツァルト/ディヴェルティメントK.136 第1楽章」軽快で聴く人の心をうきうきさせる曲想でした。➁「ハイドン/弦楽四重奏曲第77番「皇帝」第2楽章」ここで用いられている皇帝賛歌「神よ、皇帝フランツを守り給え」の旋律は現在のドイツ国家にも用いられ、広く国民に愛されている曲とのことで、波打つような、そして柔らかな曲想でした。

次に、ピアノソロによる「ドビッシー/月の光」ピアノによるきれいな音律で重厚な様相を醸し出し、魅了されました。

ここからは、ピアノと各楽器によるコラボでした。

まずは、ピアノとお二人のヴァイオリンで「サラサーテ/ナヴァラ」故郷のナヴァラを題材にした郷愁溢れる曲とのことですが、とにかくヴァイオリン奏者お二人のすばらしさを見ることができ、ヴァイオリンの音域の広さと技術性の高さをみることができました。お二方によると、かなりの練習量を費やしたとのことです。

次に、ピアノとヴィオラによる「成田為三(長山善洋編)/浜辺の歌」広い浜辺とおだやかな波の音が想像できる、美しい優しい音色で日本人の郷愁を誘う曲想でした。

そして、ピアノとチェロによる「サン=サーンス/「動物の謝肉祭」より白鳥」チェロの魅惑的な音色に、ただただ感動的でした。

前半最後には、弦楽四重奏で「ラヴェル/弦楽四重奏曲ヘ長調より」4人の織り成す音色が様々な展開を生み、現象の変化を感じ取りました。

休憩をはさみ、5人による「シューマン/ピアノ五重奏曲変ホ長調Op.44」4つの楽章が熱演され、角野未来さんとN響メンバーが共に華々しい演奏を届けられました。

アンコールを終えた後に、恒例の凧の寄贈を春日部高校吹奏楽部員から行い、閉幕となりました。

*なお、解説は、(株)テンポプリモ代表取締役 中村聡武(高44)氏の案内リーフレットから引用しました。