第37回 草加春高会総会「新緑のつどい」が開催されました

[ 寄稿者:草加春高会広報担当 染谷 彰 氏(高30回) ]

集合写真

集合写真


快晴の4月29日(火・祝)、草加市神明の草加宿今様本陣2階会議室で、第37回草加春高会総会「 新緑のつどい」が開催されました。午前11時、牛山信康副会長の開会の辞で会がスタートし、次に松本厚会長が挨拶を行いました。会長は、私達の会は親睦を深める活動の次には地域への還元を考えよう、地域への責任を果たそうと述べました。

続いて講演会が行われました。講師は上智大学名誉教授の髙橋久志氏(高19回)。テーマは「日米関係から歴史を学ぶ」です。髙橋氏は上智大学を経て、シアトル大学、ワシントン大学大学院などで学んだあと、防衛研究所の研究員として、また上智大学教授として軍事史や国際関係論を深く研究し、長年に渡るアメリカ生活でアメリカを深く知り、今もウォッチし続けている方です。

講演で髙橋氏はまずそもそもアメリカ人はどんな教育を受けてきて、どんな歴史観、世界観を持っているのかを丁寧に説明しました。講演の後半にいよいよお待ちかねのトランプ大統領の話題になりました。髙橋氏はトランプ大統領の予測不可能な言動、金と名誉への強い執着、平気で嘘をつくことなど、いかにイカれた大統領かを説明しました。またトランプ大統領がハーバード大学など名門大学の教育方針がリベラルであると批判し助成金を取り消すと圧力をかけたことに対して、大学側が徹底抗戦をしている現状を紹介しました。アメリカの大学は強気で誇り高いのです。

髙橋氏の話しぶりは内容の硬さに反してとても明るくくだけた口調で、しばしば笑いが起こりました。トランプの話もっともっと聞きたい、というところでしたが、残念ながら時間切れとなりました。議事としては事務局から会則改正提案と会計報告があり承認されました。

来賓として春日部高校の角坂清博校長、春日部高校同窓会の種村隆久会長、そして三郷春高会から松井宏之会長がご出席くださり、それぞれご挨拶をいただきました。角坂校長は今年の大学進学の成果を語られ、また生徒が減少している中で県立高校にもっと注目してもらえるように合同説明会を開いていると話されました。

種村会長は春日部高校同窓会による事業「賛助金」「大河滔々奨学基金」の協力状況を紹介してくださいました。また懸案の共学化問題にも触れました。署名活動や集会などで共学化反対の声は高まっているものの、埼玉県の反応は鈍いままです。男子校から学んだこと、歴史や伝統、守るべき春高の姿を改めて皆さんと考えましょう、と種村会長は語りました。

参加者全員の記念撮影を行ったあと、今関恒夫幹事長の音頭で乾杯が行われ、懇親会の時間になりました。食事とお酒を楽しみつつ、皆さん席を移動してはいろいろな方との会話で盛り上がっていました。とくに髙橋久志氏の隣には入れ替わり立ち替わり人が来て、国際情勢やトランプについて絶えず質疑応答が起こっていました。とうとうお開きの時間が近づきました。西川真一副会長の指揮で全員で大声で校歌を歌いました。

校歌斉唱

校歌斉唱

最後は長谷部健一副会長の閉会の挨拶で、今年の新緑のつどいは終了となりました。みんな口々に「いい会だった」と言い合いました。また準備も会の進行も、そして後片付けも大勢で速やかに行われ、草加春高会の素晴らしいチームワークを改めて実感した日でした。