[ 寄稿者:蓮田春高会広報担当 岡野 晃 氏(高24回) ]
今回の岩槻探訪は、長嶋さん(高18回)の発案です。4月29日(月)9時30分、岩槻駅に集合した10名は、ボランティアガイドの三ツ元・作馬さんの案内で、駅周辺の名所旧跡を回りました。駅前のミミズク土偶は、真福寺貝塚から発掘された縄文時代の土偶のレプリカで、本物は上野の博物館に展示されているとのこと。愛宕神社は、5mほどの土塁の上に建っていました。
浄安寺には、初代岩槻藩主、家康の孫、児玉南柯(遷喬館を創建)の墓などがあり、墓石の中には隠れキリシタンを表すものもありました。なお、寺の前の砂利道は、かつて武州鉄道の列車が走っていました。約350年前に建てられた時の鐘は、1日3回、人々に時を知らせていたそうです。
さいたま市岩槻人形博物館では、人形作りで使う材料や道具、雛人形や御所人形、各国から集められた人形や玩具などの展示を見てきました。
博物館近くにある一里塚では、日光に向かう将軍が行きも帰りも泊ったのが岩槻で、その行列の長さは人々の噂になったということです。
住宅街に静かなたたずまいで建っている、茅葺屋根の遷喬館(せんきょうかん)は、県内に残る唯一の藩校です。「遷喬」は、子供たちを「喬(たか)きに遷(うつ)す」という意味だそうです。
最後は、「ほてい家」での会食で、今話題になっている共学化について、中原さん(高33回)から県との話し合いの報告がありました。
狭い路地を歩いて無患子(むくろじ:羽子板の羽根の球)を見つけるなど、ガイドさんなしでは味わえない、実に面白い企画でした。
[ 文責:岡野 晃 ]