芸術界

作曲家

1983年卒業   高35回

きくち ゆきお 菊池 幸夫

住所 さいたま市浦和区

春高に行って良かったこと

春高の本当の有り難みは、あとになってからじわじわやってきます。正直、私にとって春高で過ごした3年間は、青春を謳歌し切ったとの思いはあまり湧いてきません。今思えばあの3年間は、やがてくぐり抜けなければならない大学受験やその先の進むべき道を、自身と向き合い、しかと見つめ、挑むことができたかけがえのない時間でした。おそらく、それは私だけでなく多くのOBが同じ思いなのではと思います。だから、OB同士で集うと、まるでかつての戦友に出会ったような思いに駆られるのです。
春高OBは実に多彩です。各方面で活躍するその優れた人材には驚かされます。そんなOBが集い、ひとたび肩を組み校歌を歌うと、瞬く間に心が一つになるのは実に不思議な感覚です。あの気高く誇らしい校歌を、春高でのそれぞれの思いを噛みしめながら共に歌うとき、ああ春高に行ってよかったとしみじみ思うのです。

自己紹介

第35回(昭和58年)卒。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修了。第14回日本交響楽振興財団作曲賞入選、第3回芥川作曲賞受賞。春日部高校創立百周年記念演奏会にて、委嘱作品の祝典序曲「滔々」が読売日本交響楽団により初演。これまで管弦楽作品が、東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢などにより演奏されるほか、吹奏楽作品、室内楽作品などが国内外で取り上げられている。また、彩の国さいたま国体の音楽や、映画音楽なども手掛けるなど、多方面での活動を行っている。
現在エリザベト音楽大学准教授。これまでに東京芸術大学、国立音楽大学、くらしき作陽音楽大学等にて非常勤講師を務める。